プラモデル塗装に重要な、クオリティーを左右する筆を解説

プラモデル塗装をするにあたり、出来栄えを左右するアイテムとして筆は一番重要なものです。

基本塗装までは、筆塗り以外にも缶スプレーやエアブラシ塗装でも行います。しかしこれらの基本塗装は、最初の一部分に過ぎません。プラモデルの完成のクオリティーは次に行うウェザリングが大部分を占めています。

ウェザリングはほぼ筆塗りで行い、筆を扱うテクニックが出来栄えを決めてくれます。その重要な筆は、特にこだわって見たいですね。今回は、この重要な筆について解説して行きたいと思います。

筆の種類

筆の種類は、主に平筆・丸筆・面相筆とあります。他にもウェザリングブラシ等の専用の筆も用意されています。また、毛の材質によっても分ける事ができます。

いい筆とは、穂先のまとまりが良く適度なコシと弾力性、さらに塗料の含みの良さも挙げられます。毛以外にも持ち手の部分も太めで握りやすくなっています。

塗料の含みの良さとは、毛の根元部分に適度な塗料を含んでいる状態です。塗料の含みが悪い筆は、塗っている内に毛先が乾いてしまい綺麗に塗れなくなります。また何度も塗料や溶剤をつけたりして効率が悪く、塗料の調合具合が変わってしまいます。

一般的に良い筆とは、どうしても高級で値段の高い筆となってしまいます。しかし最初は安い筆でも十分塗り事ができるので、安くセットになっている筆からはじめて見るといいと思います。使用している内に筆の毛先が乱れ、買い替え時に今までと同じでも十分と感じたら同じものを購入して、塗りずらいと感じたらチョット良い筆を購入してみてはいかがでしょう。

平筆

平筆は、主に広い範囲を塗る時に使用します。広範囲を均一に塗れるように横に幅が広くなっています。横幅の広さも数種類出ているので、プラモデルキットの大きさや塗装する部分の用途に合わせ選びましょう。

丸筆

丸筆は、小さいパーツやパーツ同士入り組んだ部分を塗るときに使います。プラモデルの塗装ではあまり気にしない事ですが、丸筆は力の加減により太くまた細く塗りことができます。

面相筆

面相筆は、細部の塗装に最適で繊細に塗ることができます。面相筆は穂先のまとまりやコシ、さらに塗料の含みはとても重要で良いものが揃っています。やはり面相筆は、チョット高品質なものをいつかは購入しておきたいものです。

ウェザリングブラシ

ウェザリングブラシは、ドライブラシに最適な筆です。塗料を筆に付けそれを拭き取り、筆についたわずかな塗料でエッジや凸部をこするようにし立体感を表す表現になります。

古くなった筆の毛を切り、ドライブラシ用の筆を作れば買う必要はありません。

毛の材質

毛の部分の材質は、手頃な値段で塗装を始めようと考えている入門用として、見た目が白い毛が馬の毛になります。

次に特殊樹脂毛と言われるオレンジ色のナイロン製の筆で、毛先のそろいが良くコシが強いのが特徴です。同じ特徴で高品質な、合成樹脂毛での筆もあります。

値段が高めで高級な物はコリンスキーと言われ、耐久性と弾力性に優れ穂先のまとまりが良い筆です。さらに塗料の含みも良いものが多いようです。

まとめ

よく聞かれる事が、エアブラシは敷居が高いと言われています。また、安い物ではないので購入時にためらいがあるのも事実ではないかと思います。

エアブラシは、初心者の方でも使いこなせば綺麗にムラなく塗装をする事ができます。筆塗りの場合ムラなく塗る事は難しく、経験とテクニックが必要になります。それには、筆にこだわってみてはいかがでしょうか。

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