前回にクレオスのカラーモジュレーション・グリーンVerを使用してのカラーモジュレーション塗装を試して見ました。同じくカラーモジュレーションセットが、AMMO by Migからロシア4BO(グリーン)カラーモジュレーションセットとして発売されているのでこちらも試して見たいと思います。
また、クレオスのカラーモジュレーションセットとも比較して見たいと思います。これからカラーモジュレーションを始めて見たい、でもどの製品を選ぼうか迷っている方は参考にして見てください。
AMMO by mig・ロシア4BOカラーモジュレーションセット内容
AMMObymigのロシア4BOカラーモジュレーションセット内容
A.MIG-931 Russian Dark Base
A.MIG-932 Russian Green Base
A.MIG-933 Russian Light Base
A.MIG-934 Russian High Light
クレオスのカラーモジュレーションセットと同じ4色入っていて、色調に迷う事なく順番に塗装するだけでカラーモジュレーション塗装ができます。
簡単な写真の塗装方法もついているので、最初は同じように行うといいと思います。このようなセットでは、色調に迷う事なく同じように塗装するだけで十分満足できる結果を手に入れられるのは有難いところですね。
Dark Base・ダークベース
ダークベースは、陰となる部分や凹みに吹いていきます。一番陰となる車体の前面下部・側面フェンダー下・後部下に吹き付けています。
平面では後方に縦の面は下の方に吹き付けます。またパーツやパネルの分割を強調したい部分にも吹いていきます。
Green Base・グリーンベース
ベースは基本となる色で、これは全体に吹いていきます。
先に吹いたシャドーを塗り潰さないように、その部分は透かすように吹き付けます。特に陰となり暗くなる部分はシャドーを強く残すように透かせるなど、強弱をつけて吹いた方がいいと思います。
また転輪の表部分にもベースを吹き付けました。
Light Base・ライトベース
ライトはベース色を吹いた後に、光があたる面の上部や面の前方に吹き付けます。この時、縦の面は上から下に平面は前から後ろに、ライト色からベース色・シャドー色とグラデーションが付くように吹くといいと思います。
また縦のパネルライン別パーツを強調したい場合には、パネルラインと上部を垂直部分として三角形になる感じて垂直部分から斜めに吹いてあげると良いかもしれません。
High Light・ハイライト
ハイライトは、ライトを吹き付けた部分の一番明るくなる部分に僅かに吹いていきます。また、筆塗りでリベット等の凸部に塗ります。転輪のリベットやリム部にも施しました。
別パーツ感やパーツの分割を表したい時や凸部の強調したい部分にハイライトを塗り、コントラストをつける要領で塗って行けばいいと思います。
クレオス・カラーモジュレーション グリーンVerとの比較
AMMO by Migとクレオスと両方違いが分かりやすいように並べて見ました。かなり色味が違うのが分かると思います。これは好みが別れるかもしれませんね。
AMMO by Migは水性アクリル塗料で、クレオスはラッカー系塗料になります。
ソ連戦車で使用している方が多い、タミヤのオリーブグリーンとNATOグリーンとも比較したので参考になればと思います。
上左・オリーブグリーン(XF-58)
上右・NATOグリーン(XF-67)
その下から、左がAMMO by Migで右がクレオスになります。
まとめ
AMMO by Migの塗料でのカラーモジュレーションを行う場合は、シャドーはそのまま薄めず吹き付けても大丈夫だと思います。次に吹くベース・ライト・ハイライトは薄めて吹いた方がいいと思います。
薄める場合は、塗料20滴に対し薄め液が2〜3滴がいいかと思います。薄めすぎた場合は、吹いても塗装面に塗料が乗らず薄め液を吹き付けたような状態になるので分かりやすいと思います。AMMO by Migのアクリル塗料はエアブラシのノズルが詰まりやすいので、一色ずつ塗料を変える時にノズルも軽く洗ってから吹いた方がいいと思います。
今回AMMO by Migとクレオスのカラーモジュレーションとの比較もして見ました。水性アクリルとラッカー塗料の違いがありますが、それ以外に色味が大きく違います。この色味は好みの問題かもしれませんね。カラーモジュレーションの入門として、これらのセットを使用するのもいいと思います。