タミヤスミ入れ塗料・クレオスウェザリングカラーの違い比較検証

前回の記事でタミヤの墨入れ塗料とクレオスウェザリングカラー(クレオスWC)を各々紹介しました。ここで比較的比べられやすい、タミヤのスミ入れ塗料とクレオスWCを比較して見たいと思います。

タミヤの方はスミ入れ塗料と言うだけあってスミ入れに特化した製品になります。クレオスWCはあくまでもウェザリング用マテリアルになります。単純には比較対象にはならないかも知れませんが、これからこれらのエナメル系マテリアルの使用を考えている方の参考になればと思います。

今回の検証

まだこれらの製品を使用した事がない方や使用を考えている方は、これらのマテリアルを主にスミ入れや雨だれ表現のストレーキングでの使用を考えている方が多いと思います。

厳密には、タミヤとクレオスWCのこのマテリアルは、比較違いですが同じ様な用途にも使用する事ができます。

そこで同じ色のブラック・ダークブラウン・ブラウンの三色の、特にスミ入れの使用感を主に紹介していきたいと思います。

ブラック

ブラックは、タミヤもクレオスWC(マルチブラック)も粘度はサラサラで、スミ入れする場合はモールドに置いた場所スッーっと流れてくれとても使いやすくなっています。

タミヤの方が発色が良いようで、ハッキリと黒くスミを入れたい場合はこちらがいいと思います。ガンプラ等はタミヤで、AFVはクレオスが良いかもしれません。

墨入れ以外には両方共サラサラな為、垂直面の使用では流れてしまう為角やモールドに塗料が溜まるように、また平面に塗料を置くという使い方がいいかもしれません。

転輪等のピグメントの上から使用すると、じわっと滲んだ状態になるのでオイル汚れ表現に使うこともできます。

ダークブラウン

ダークブラウンは、タミヤのスミ入れ塗料はサラサラでそのままでスミ入れ出来ます。クレオスWC(グランドブラウン)は粘度があるので、スミ入れには希釈して使用したほうがいいようです。

墨入れに関しては、付属の筆で直ぐに使用できるのでタミヤの方が大変便利です。しかしクレオスWCは粘度があるのであらゆる場面でも使用することができます。

クレオスWCは、粘度があるので筆でも描きやすく墨入れ以外にもストレーキング等のあらゆる場面にも使用できます。海外塗料のAKやAMMOのストレーキングやエナメルエフェクトと同じような使用感だと思います。

タミヤのスミ入れ塗料も筆で書けない訳では無いのですが、薄くサラサラなのでフィルターやウォッシングには希釈しないでも使用できると思います。

私はこのクレオスWC・グランドブラウンは、重宝しているので常に手元に置いておくマテリアルになっています。

ブラウン

このブラウンも、タミヤはサラサラでクレオスWC(ステインブラウン)は粘度があります。ダークイエローやサンド系の車体の墨入れに適していると思います。墨入れにはタミヤはそのまま使用できますが、クレオスWCは希釈して墨入れした方がいいようです。

クレオスWCのグランドブラウンと同じようにステインブラウンも筆で書くことができ万能に使えるマテリアルだと思います。

まとめ

タミヤのスミ入れ塗料とクレオス・ウェザリングカラーを比較して見ましたが、タミヤはスミ入れ塗料と言われるだけあって墨入れに特化していると思います。蓋に筆がついているので思い立ったら直ぐスミ入れできるのが特徴です。

また、この薄まり具合を利用して様々な用途に使用することができます。

クレオスのウェザリングカラーは万能的に使えるマテリアルだと思います。ちなみに私は、クレオスのマークソフター等から筆を取りウェザリングカラーの蓋につけて使用しています。その筆で塗るのではなく、一度紙パレットに落とし使用します。

直接筆を差し込んで、沢山筆に塗料がついてしまうという事がなくオススメです。

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