プラモデル製作も最初は、最低限の接着剤・ニッパー・ヤスリ等でも完成する事ができます。さらに回数をこなしていく度に、こんな工具があれば完成品のクオリティーが上がり、また効率が良くなったりします。
接着剤でもヤスリでも色々な種類があります。これらを使いこなすようになれば、さらにもうワンランク上の完成具合になるでしょう。
プロモデラーの方や趣味としてプラモデル製作をしている方の中には、工具にこだわる方も多いようです。また、プラモデル製作の他に工具選びも趣味のような方も多い事は事実だと思います。
工具選びについて
製作工具も価格の安い物から高い物まで幅広く販売されています。最初から何種類も買ったり、無理に高い物を購入しなくてもいいと思います。
安い物でも使いやすい物も沢山あります。何度も使用して使いにくいようなら買え変えたり、用途によって買い足していきましょう。
ニッパー
パーツをランナーから切り離す時に使用します。プラモデルは、専用の薄刃ニッパーがいいでしょう。専用のニッパーは、刃の片側が平らでギリギリに切り離す事ができます。
プラモデル製作には、小さなパーツや細いパーツも多いので、普通のタイプや切れ味が悪い刃で切り離そうとするとパーツを破損させる恐れがあります。またエッチングパーツや太い物を薄刃ニッパーで切ると最悪ニッパーが破損するので、その時はカッターや100円で購入できる安い物を用意し使い分けしましょう。
ニッパーは必需品です。プラモデル専用の薄刃ニッパーを一回購入すれば、長く使い続けることができるので奮発して良い物を購入してもいいと思います。
ヤスリ
ヤスリは金ヤスリと紙ヤスリがあります。ヤスリはゲート処理やパーティングライン消し、プラモデル特有の押し出しピン後の処理に使用します。また表面を綺麗にしたり、反対に表面を荒くする時に使用します。
デザインナイフと使用法が重なる部分がありますが、広い面積や奥まった部分はヤスリの方がやりやすいと思います。
またソ連戦車にありがちな、表面の荒れた状態を表現するのにわざと荒いものでヤスリがけして表現したりします。
金ヤスリの特徴
金ヤスリは、削る事に特化した物です。一度購入すれば、何度も使用することができコスパに優れています。しかし削った面が荒々しく、湾曲している部分には使い辛いという事があります。
最初は、平形・半円・丸形の三種類用意して、回数をこなしていくうちに必要な物を買い足して行くと良いと思います。
紙ヤスリの特徴
紙ヤスリは広い面積や綺麗に仕上げたい時、さらには転輪や砲身の湾曲している部分に使用します。転輪を金ヤスリで削り、その部分が平らになってしまうとおかしいですよね。
紙ヤスリは、番号によって荒さが違います。番号が大きくなるにつれ、細かく綺麗な仕上がりになります。400番位・600〜800番位・1000番位の三種類を用意して置くと様々な場面で使う事ができます。
デザインナイフ・切削動具
デザインナイフはパーツをランナーから切り離す時や、切り離した時にできるゲート処理・パーティングライン消しに使用します。分割式履帯を組み立てる時に、ニッパーで沢山のパーツを切り離すと一つずつヤスリがけしなければなりません。それをデザインナイフで切り離すと、やすりがけの手間を省くことができます。
またヤスリでは削った後が荒れているので、デザインナイフを斜めに当て削ることで綺麗な仕上がりになります。
プラモデル製作にカッターでも代用できますが、専用のデザインナイフがいいでしょう。デザインナイフは、刃が短くしっかり固定されていて、また刃に角度が付いています。
さらにおススメポイントとして、ペンのようにしっかりと持つ事ができます。その為、切断や削る作業か安全に確実に行うことができます。
この『きさぎカッター』は、モデラーのために開発されたようで、雑誌等でも紹介されていてかなりオススメです。一番は、さくさくプラスチックが削れるところです。色々な場面で重宝します。
筋彫りには、このクレオスのライチンゼルを使用しています。真っ直ぐ均等に筋を入れる時に使用します。私は0.3mmしか持っていないのですが、換え刃の厚さも何種類か揃っているので用途によって使い分けすることができます。また彫った筋の断面が四角いのも特徴で、次に紹介する
このけがき針も筋彫りに使うことができます。私は主に、カーブを描いている部分に使用しています。けがき針で彫った断面は、三角になるのが特徴です。
ピンセット
ピンセットは先の真っ直ぐなタイプや、つるクビと言われる先の曲がったタイプがあります。さらに特に小さなものを掴む時に使用する精密ピンセットがあります。指より小さいパーツを取り付ける時、奥まった部分に取り付ける時に重宝します。
また普通のピンセットは、握るとパーツをつかみますが反対に、握るとパーツを放す逆作用ピンセットがあります。これは便利で、一度パーツをつかんだら手を離してもつかんでいるので、つかんだままやすりがけなどすることができます。
ピンバイス
ピンバイスは、手動の穴空け機具です。キットによって穴空け加工の指示があるので揃えておきたいツールの一つです。機銃の穴を開けたり、真鍮線を使って加工する等ディテールアップする時にも使用します。
1本本体を購入して、0.3mm〜1.2mmのドリル刃を数種類揃えておけばいいと思います。またリューターを使用する方法もあります。
マスキングテープ
マスキングテープは、主に塗装時に塗料が着かないように、またパテがはみ出し余分なところに着かないようにカバーする物です。それ以外にも、パーツ同士を密着させる時にも重宝します。
粘着力が弱いので、剥がしても跡が残りません。またプラモデル製作ではセロテープで着かない時が多く、その時はマスキングテープを使用します。
パテ
パテは補修や穴・隙間埋め、さらにディテールアップに使用します。パーツ同士をつなげた時にできる合わせ目や、押し出しピン跡の処理に使用します。
さらに、ドイツ戦車特有のツインメリットコーティングや溶きパテを使用し、ソ連戦車に見られる装甲表面の荒れ、さらに足回りに付け泥が付着した状態を表現することができます。
一般的なラッカーパテが有れば、そのままの使用したりラッカー溶剤を少量まぜ溶きパテにする事もできます。
有ると便利なアイテム
プラモデル製作は、今まで紹介したものを使いこなすことでかなりの高いクオリティーの物ができます。さらに、有ると便利なアイテムを紹介していきましょう。
*カティングマット
雑誌等でも代用できますが、タミヤのカッティングマットは定規にもなっているので大変便利です。
*ルーペ
プラモデルのキットによっては、かなり小さなパーツが沢山ある物があります。またフィギュアの塗装時はルーペがあると細かい部分の塗装がしやすくなります。
私もそうですが、老眼に悩まされている方も多いと思います。老眼鏡でも見えない部分は、拡大鏡を使用し製作しています。
まとめ
今回は、プラモデルの製作道具について書いて見ました。プラモデルは製作方法が違うのと一緒で、道具も各々代わってくると思います。
今回紹介した物はあくまで一例で、私が主に使用している物を紹介しました。
道具は一遍に揃えず、少しづつ自分の趣味の範囲で負担にならないように買い足して行きましょう。