プラモデル製作に必要な、接着剤について解説

AFVのプラモデルを製作するにあたり、接着剤は必ず用意しなければなりません。接着剤が無いと組み立てる事ができず、またキットに付属はしていません。

昔のキットの中には、チューブの接着剤が付属しているキットもありました。またガンプラからプラモデル製作を始めた方は、戸惑うかもしれません。ガンプラは、主にはめ込み式のキットで、接着剤は使用しないのですから。

最初に揃えたい物で、接着剤が必要だと言う事は書きました。さらに、もうワンランク上の完成度を目指すなら、接着剤にもこだわって見ませんか。

接着剤にもいくつかの種類があります。ここでは、それら接着剤の種類を紹介して行きたいと思います。

接着剤の種類

プラモデル製作に使用する接着剤は粘度の具合によってのタイプ分けと、瞬間接着剤があります。

一般に言われている接着剤は、粘度の高いドロッとしたタイプです。粘度の低いサラサラタイプの流し込みタイプもあります。この2種類が主に使用する接着剤で、プラスチック同士を溶かすことで接着します。

また有ると便利なのが、乾燥が遅く履帯製作に便利なタミヤでは、リモネンセメントがあります。

主なこれら3種類と、これも必要な瞬間接着剤について詳しく解説して行きたいと思います。

接着剤

*タミヤセメント・Mr.セメント等

一般的な接着剤で、接着剤の中にスチロール樹脂を溶け込ませているので粘度が高くドロッとしています。この接着剤は、パーツが小さかったりわずかな隙間があってもしっかりと接着することができます。タミヤセメントやMr.セメントと言うだけあり、スチロール樹脂がセメントの役割りをして隙間を埋めてくれるのです。

この接着剤は、多めに塗布するとはみ出て汚くなってしまいます。反対にパーツ同士を接着する際に多めに塗布してわざとはみ出させ、乾燥後はみ出た部分を削って合わせ目を消すという使い方もあります。

流し込み接着剤

*タミヤセメント流し込みタイプ・Mr.セメント流し込みタイプ等

流し込みタイプは、粘度が低くサラサラしています。サラサラしているので、毛細管現象でパーツの隙間に流れ込んでくれるのではみ出ることなく綺麗に接着することができます。

プラスチックを溶かし接着し強度を得ますが、流した部分に隙間があるとその部分は着かず強度が弱くなる恐れがあります。パーツ同士を隙間なく抑え、流し込み接着剤を流していきましょう。

また流し込みタイプは、乾燥が早いのも特徴です。特にクレオスのMrセメントSは瞬間接着剤並みに早く乾燥します。

リモネンセメント

*リモネンセメント・Mr.セメントリモネン系等

リモネンとは、柑橘系の果物の皮などから採れる成分の事をいい、これはプラスチックを溶かす性質があります。

接着剤特有の嫌な匂いがなく、柑橘系のオレンジの様な香りがするのが特徴です。これは、家庭に迷惑をかけずにすみ、周りを気にせず使用できるのはありがたいことです。

リモネンセメントは乾燥時間が遅く、接着力はそこまでありません。しかし、この性質を利用して分割式履帯製作には重宝します。履帯を接着した後に転輪に組み込みますが、完全に乾燥しないうちは組んだ履帯を曲げる事が出来ます。そのため転輪に組み込みやすく、たるみの表現もしやすくやります。

瞬間接着剤

瞬間接着剤は、主にエッチングパーツ等の金属を接着する時に使用します。これも液状とゼリー状があり用途によって使い分けしています。

瞬間接着剤は、プラスチック同士の接着ではちょっと強い力を加えると取れやすいので注意が必要です。また乾燥し硬化すると白くなってしまい、はみ出た部分など目立ってしまいます。特にクリアーパーツに使用する際は、修正できなくなるので最新の注意をしましょう。

まとめ

主なプラモデル製作に必要な接着剤を紹介しました。接着剤と言われるものでも幾つも種類があります。

これらの接着剤を用意し各々の性質を理解して使いこなして見ましょう。きっと製作の作業効率が上がり、プラモデル製作が楽しくなると思います。

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