タミヤの塗装ブース・ペインティングブースⅡ(ツインファン)おすすめポイントを紹介

私たち一般素人モデラーにとっての悩みの中で、塗装時の匂いの問題を抱えている方は多くないですか?あの独特のシンナー臭。接着剤の匂いも気になりますが、塗装時の匂いと塗料の粒子の飛び散りが気になりますね。

私は仕事も家庭も持っている身として、模型製作の時間は自ずと夜になります。自分の模型製作部屋を持っていればいいのですが、そんな憧れの部屋はありません。寝室の片隅に、作業スペースとして机を無理やり置いて日々プラモデル製作に励んでいます。

休日にじっくりと塗装するために、前日夜にサフを吹いておきたい等の缶スプレーやエアブラシ塗装を夜に行い時がありませんか?しかし、シンナー臭が充満するので諦めていました。そこで、効率良く塗装工程を行うためと家族に迷惑をかけないように塗装ブースを購入してみました。その塗装ブースについて、解説して行きたいと思います。

塗装ブースとは

塗装ブースとは、エアブラシや缶スプレーで塗装する時に使用します。エアブラシや缶スプレーは、塗料を霧状の細かい粒子にして噴射し塗装します。

そのため、プラモデルに付着し塗装してくれる以外にも、大量の霧状の粒子が部屋中に舞ってしまいます。この粒子が人間の体を害してしまいます。そのことで、換気には注意しましょうと注意書きがあります。

この体を害する塗料の粒子を、吸い取り室外に排出してくれるのが塗装ブースです。それなら、換気扇の下でいいのでは?と思いますが、それでは換気扇と塗装する距離が長すぎ塗料を全て吸い込むことは困難になります。また、換気扇が塗料だらけになってしまいます。そこで、模型専用の塗装ブースは、エアブラシや缶スプレーでの塗装に最適な作りになっていて、かなりの塗料の粒子を吸い取ってくれます。

ブースとは『仕切りで囲まれた場所』という意味があり、上下左右囲まれた場所(ブース内)で塗装することで、内部のファンが塗料の粒子を吸い込みホースを通り室外へ排出してくれます。

塗装ブース選びのポイント

静さ
吸引力
スペース
価格

塗装ブースを選ぶ際に、上記の4点が気になるポイントかもしれません。

『クレオス・スーパーブース』と、『タミヤ・ペインティングブースⅡ』との比較では、静かさではタミヤ・吸引力ではクレオスと言われる方が多いようです。実際に両方比べて使用したことがないので確かとは言えませんが、カタログ上はこのようです。

他に『エアテック スプレーブース』『エアブラシ用塗装ブース マジカルサクション』とありますが、両方とも吸引力はあるようですが静粛性に欠けるようです。

スペースは横幅がクレオスの方がありますが、タミヤは後ろのファンと折りたたみエプロンを開くと大きく感じます。一番気になる、価格はタミヤの方が高く、ホースが室外まで届かないとさらに買い足す必要があります。

タミヤ・ペインティングブースⅡの使用感

私も購入する時に色々調べたのですが、実際に使用してみないとわからないと思いました。やはりタミヤのMMシリーズで育った世代なのでタミヤのペインティングブースⅡにしました。

セッティング

我が家のセティングする場所と窓までの距離がかなりありまして、排気ホース50cm×4付属していますが足りませんでした。片方1mずつですが、もう2本購入しました。

その時にクレオスのスーパーブース用排気口アタッチメントがタミヤのペインティングブースの排気ホースに付くと聞き、一緒に2個購入しました。

クレオスとタミヤの両方排気ホースの口径が同じようですが、セッティングして見てかなり太いと思います。排気口アタッチメントも窓枠に挟んで使用しますが、テープで止めない限りはピッタリとは閉まりません。これは排気を考え太くなっていると思いますが、外見は格好いいものではありませんね。

使用感

実際にエアブラシ塗装での使用してみて、全く問題なく不満はありません。塗装する時には、プラモデルをブースの中で塗装するようにし塗料を吹く向きを吸気口に吹くようにすれば、塗料の粒子は問題なく吸い込んでるようです。また若干向きをずらして吹いても、吹き返しはありません。

噴射力が強いと言われている缶スプレーでも、しっかりと問題なく吸い込んでくれます。

ラッカー系塗料を使用してみても、若干シンナー臭はありますが30分位経つと気にならないのでしっかりと吸っていると思います。今後使用して行きフィルターが詰まってきたらどのようになるか、どのぐらいの使用で吸引力が弱くなるか気になるところです。

静粛性は個人差があると思いますが、ファンを二つ作動させてTVを見ていても気にならないレベルだと思います。しかし嫁の方は、うるさくはないらしいのですが耳障りなようです。興味ない人は、気になるみたいです。

気になるポイント

塗装ブースとしての働きは、十分満足しています。1つ気になる部分が、フロントエプロンとフードの部分の材質が安っぽく組み立ての構造が簡素なことです。

我が家はスペースの関係で塗装ブースを閉じた状態でラックの上に置いてあり、使用するごとに組み立てて使用します。

使用する時にフロントエプロンを開くと、そのエプロンの下は何もない状態になるのでプラモデルを置くと重さで外れます。またフードも、普段は畳んでしまってあるため、広げはめてもすぐ外れます。塗装ブースを使用する時は、フードは使用せず、エプロンは両端を止めて使用しています。

一応、ツインファンなのでコンセントは二つ必要です。スイッチもそれぞれあります。

まとめ

今回タミヤのペインティングブースを紹介しましたが、他の塗装ブースと比べたわけではないので参考になるかはわかりません。タミヤのペインティングブースを購入しても、吸引力と静粛性は失敗ないことは確かです。

しかしブース部分の作りが若干安っぽいかもしれませんが、塗装ブースの機能的には問題なしです。

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