AFV足回り・組んでから塗装?塗装してから組む?

AFVのプラモデルを製作する時に、こんな疑問を持った事はありませんか? 車体の転輪や履帯の足回り部分は、全て組んでから塗装するのか、別々に塗装してから組んで行くのか?

結論から言ってしまうて、どちらでもいいと思います。あくまでも趣味の一つなので、楽しんで作りましょう。 この足回りの組み立てと塗装のどちらが先か、自らその疑問の答えを導き出す為の、アドバイスを書いて行こうと思います。

車体足回りについて

AFVの車体足回りは、転輪・上部転輪・起動輪・誘導輪・履帯とかなりパーツの多い部分です。またパーツがひしめき合っていたり奥まっている部分が多く、塗装しずらい部分であるのは確かです。

足回りの塗装

AFVは、決して舗装された綺麗な道を走る訳ではありません。砂漠の大地やぬかるんだ泥だらけの道を走ります。その為、かなり派手にウェザリングを施していく時があり、そこが楽しい部分でもあります。

またフェンダー下や転輪等狭く奥まっている部分が多い為、基本塗装時に車体より暗く影をつけて塗装する事も多いのです。

せっかくウェザリングを施しても、見る角度によって塗り残しを発見してしまったら残念な気分になります。

組んでから塗装のメリット

全て組んでから塗装する一番のメリットは、やはり製作や塗装の煩わしさがない事です。楽しみながらプラモデル製作に集中でき、製作が終わったら次に塗装と分けて行えます。製作スペースが狭い方は場所を取らずに済みます。

デメリット

筆塗りもエアブラシ塗装も、組んでから塗装するとどうしても塗り残しが出来てしまいます。

比較的隙間にも塗料が入りやすいエアブラシで吹いても、またどうしても筆が届かない部分もあります。

ウェザリングをするから、とか見えない部分は塗り残しがあっても大丈夫、と言う方向けのスタイルですね。

個別に塗装してから組むメリット

一番は、塗り残しなく綺麗に塗装する事ができます。車体フェンダー内側、転輪、履帯と個別に細部に渡りウェザリングする事ができます。

例えばフェンダー内側の泥の表現や起動輪・履帯の鉄同士の擦れなど表現できます。組んだ後だと難しく塗り残しも出来てしまいます。

デメリット

デメリットは、なんと言っても大変な労力を要します。転輪の数が少ない車両ならまだいいのですが、多い車両はエアブラシ塗装でもちょっと大変ですね。

タイガー戦車の特にゴム部を塗る時には、転輪だけでも16枚×2もあり、その転輪ゴム部一枚一枚エアブラシならまだしも筆塗りではとても大変です。さらに転輪の裏も綺麗に塗装しようと思うと、大量の塗料を消費してしまいます。

また、組み立て・塗装・組み立てと何度か繰り返すので、スペースの確保と労力が必要になります。

連結式履帯を先に塗装する場合は、いくつかに分け組み立てて塗装します。その後転輪に組み込む時に曲がったり接合部分に隙間ができてしまう恐れもあります。

私なりの結論

私は、車両毎にまた履帯がベルト式か連結式かでも変えていますが、基本的に塗装してから組む場合が多いです。転輪が大きく車体下部が入り組んでいる車両やベルト式履帯の場合は、先に転輪・履帯・車両下部・フェンダー下と塗装して組んでいきます。

転輪自体が小さく車体下部に余裕がある車両の場合は、転輪は組んでから塗装する場合があります。

つまり私の結論は、車体フェンダー下や車体下部側面・転輪裏・転輪ゴム部・履帯が塗りやすいかで判断しています。塗り残しが無いように、後の塗装を考えながらフェンダー・転輪・履帯の3点をどうするか考え組んでいきます。

連結式履帯の場合はきれいに塗装する為には、2分割に組んだり、ロコ組みやC組みと言われる組み方で組んでから塗装する方法があります。この方法は、後日解説したいと思います。

上記の写真は、ロコ組で転輪はつけないで状態です。この状態で車体下部側面や履帯・転輪だけある程度ウェザリングまで施してから車体に組み込んでいきます。

 icon-angle-double-right 連結式履帯をキレイに塗装するための・ロコ組みとC組みを解説

まとめ

以上のように、組むのが先・塗装が先かは好みの問題ですね。見えない部分でも、塗り残しなく綺麗に塗りたいと考える方は塗ってから組み立てましょう。

見えない部分は塗らなくてもいい、と考える方は全て組んでから塗装しましょう。

プラモデルはあくまでも楽しむことを前提に、クオリティーの満足度はあなた自身が決めるものですから。

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