プラモデルをリアルに見せる為の、合わせ目の消し方

プラモデルとは、ご存知の通りプラスチックのパーツ同士を接着して組み立てていきます。その為、パーツを接着した部分にはつなぎ目が出来てしまいます。AFVのパネルライン等の実際にあるつなぎ目は問題ありません。しかし実際には無い部分につなぎ目があるとリアル感に欠け、どうしてもオモチャっぽく見えてしまいます。

そこで今回は、パーツ同士の合わせ目の消し方を紹介したいと思います。合わせ目をキレイに処理し消すだけでも出来栄えがかなり変わってくるので、ぜひ行ってください。

パーツ同士の合わせ目を消す方法

合わせ目の消し方として、二つの方法があります。一つ目はパテで合わせ目を埋める方法と、二つ目はパーツ同士を接着する時に接着剤をはみ出させる方法があります。その後、両方共ヤスリがけしてキレイに処理する必要はあります。

実際には無いはずの合わせ目があると、一番目立つのが砲身の部分ではないでしょうか。アルミ製の砲身なら合わせ目は無いのですが、多くの方は付属の砲身を組み立てます。その為必ず消しておきたい砲身の合わせ目を例にとり紹介して見たいと思います。

パテでの消し方

パテの使用は皆さんが一番行っている方法で、この場合はラッカーパテを使用します。ラッカーパテの方が、プラスティックに食いつきが良く、隙間に入り込みやすいと思います。

合わせ目に沿ってパテを埋めその部分だけ少し厚めに盛ります。パテは乾燥して硬化するのは、含有成分のシンナーが揮発して硬化していきます。その時にパテが、ヒケと言われる縮んでしまう現象が起きてしまうので少しだけ厚めに盛る必要があります。その為、しっかりと硬化させてから処理していきましょう。自然乾燥で硬化させるのは、3〜4日といわれています。ちょっと長いですが、その間に違う部分の製作を進めましょう。

接着剤での消し方

接着剤で合わせ目を消す場合は、比較的手軽にできる方法かもしれません。パーツを貼り合わせる部分の両側に、接着剤を少し多めにつけます。表面が乾燥し出したら再度接着剤をつけます。これをパーツの大きさによりますが、2〜3回繰り返します。この時、タミヤだと樹脂入りのタミヤセメントが良いかもしれません。

その後パーツ同士を貼り合わせ強く押さえつけ接着剤をはみ出させます。後はそのまま乾燥させ硬化を待って処理します。

タミヤの瞬間接着剤(高強度タイプ)を合わせ目に沿って塗っていく方法もあります。この高強度タイプは、乾燥も早く普通の瞬間接着剤に比べ固くなるので、ヤスリでの処理が行いやすい思います。

仕上げ方法

パテも接着剤でも、しっかりと乾燥させ硬化後はキレイに処理する必要があります。合わせ目に付けたパテや接着剤を処理し、ヤスリがけしつなぎ目の無い一つのパーツの状態にしていきます。

最初は大きく出ている部分をデザインナイフ等で削っていきます。砲身等の丸い部分は削り過ぎて平にならないように注意して削っていきます。

ある程度削ったら、ヤスリで仕上げていきます。この時金ヤスリだと平らになってしまうので紙やすりやスティックヤスリで番手を上げながら処理していきましょう。

ヤスリで処理し終わったら、サーフェイサーを吹いて見ましょう。微かにパテや接着剤が残って盛り上がっている部分があるかもしれません。サーフェイサーを吹くことで、小傷や僅かな凹凸が見つかるので発見したらもう一度紙ヤスリで処理しましょう。

 icon-check-square-o サーフェイサーの重要性はこちら

まとめ

今回パーツ同士の合わせ目の消し方を紹介しました。この方法は、単に合わせ目だけではなく、小傷消しやパーツに元からできているヒケの処理等色々なパーツの整形に役立ちます。

海外モデラーのYouTubeで見た動画ですが、パテを盛り乾燥したら砲身をルーターにセットして、回転させながらヤスリがけしていました。ちょっと、参考になりました。

x